1:2020/01/02(木) 09:48:39.33ID:97aI5m4P9 https://www.sankei.com/smp/premium/news/200102/prm2001020001-s1.html
森田健作・千葉県知事単独インタビュー 昨年の台風対応反省「こうしたことは二度と起こさない」
千葉県の森田健作知事は就任から11度目の新春を迎えるにあたり、産経新聞の単独インタビューに応じた。昨年9月の台風15号上陸後の対応について「こうしたことは二度と起こさない」と話したうえで、防災・減災対策に重点的に取り組む考えを強調した。上陸直後に行った私的視察のため千葉県芝山町の自宅で車を乗り換えた際に、倒木被害があったことも明らかにした。今夏に県内で8競技が行われる東京五輪・パラリンピックの成功と大会後を見据えた取り組みや県政への抱負も語った。(聞き手 永田岳彦)
−−台風15号上陸時の対応を振り返って
「私に隙があったのは事実。千葉県はこれまでこのような大きな自然災害がほとんどなかったし、停電についても当初は『2〜3日で電力は回復する』といったいい話ばかりを聞いていた。厳しい意見を頂いている。真摯(しんし)に受け止め、こういうことは二度とないように、私も県職員もしっかりとやっていく」
−−上陸後の会合時に「自宅の木が倒れている」とあいさつしたが
「私的視察の際に、芝山町の自宅で車を乗り換えるときに確認した。壁のほうに倒れているのもあった。話したのは事実だ」
−−台風シーズンまでに行う災害対策は
「土砂災害警戒区域の指定や洪水浸水想定区域図の見直しは急ピッチで行っている。土砂災害警戒区域の指定は、地価にも関係するし、住民の懸念も強い。ただ、それは全国共通。だから県職員には『全国の都道府県でも丁寧に住民説明を行いながら、指定を進めている。千葉県だけができないわけがないじゃないか』と作業を急ぐように指示している。約4割の土砂災害警戒区域の指定率は5月までに50%、その1年後には100%にする。指定が遅れて、住民の命が失われるようなことがないようにしたい」
−−今年は東京五輪・パラリンピックが行われる
「五輪・パラのレガシーと一言でいっても大変なことだ。レガシーというだけではなく、人と人との交流、今回の五輪・パラでステップアップし、『スポーツ立県千葉』を盛り上げていきたい
−−外国人介護人材確保では4月にベトナムからの人材が来県する
「給料も大事だが、やっぱりおもてなし、優しさが大事でしょう。事務的に金銭的な面倒を見るだけではだめだ。はじめから大人数ではなく、本気で千葉県で介護の仕事をやりたい方を県も本気で受け入れる。これからは特に案件がなくてもベトナムに行くような付き合い方が大事だ」
−−海外トップセールスはどう取り組むか
「台湾は住民投票の結果で、今年11月まで本県産の食品の輸入規制が続く。姉妹都市の桃園市の鄭文燦(てい・ぶんさん)市長と輸入規制解除に向けた連絡を取っている。鄭市長は蔡英文総統に非常に近い政治家だ。1月の総統選で蔡総統の再選が決まれば、早期に輸入規制の解除に向けて、訪台して鄭市長らと話し合いの場を持ちたい」
−−約1年後の次期知事選への考えは
「国会議員時代から常に今の任期が最後と思って全力投球でやっている。だから、どんな候補者が出てきても、次もやろうと考えれば出馬するし、次はやらないと決めたら、周りになんと言われようと立候補しない。よく後継者指名とかいわれるが、後継者を指名するぐらいなら自分がやると思う。次の知事は630万人の県民が決めることで、私が誰かを後継指名するということはない」
2020.1.2 09:00 産経
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