1:2020/01/07(火) 16:24:29.57ID:lRDKgXsp9 (調査時期不明 1月7日発表)
生活者目線にこだわる「本当に住みやすい街大賞2020」が発表されました。大賞を獲得したのは埼玉県の川口。前回大賞の赤羽と荒川をはさんだ“頂上決戦”を制しました。その理由とは? 審査委員長を務めた住宅ジャーナリスト、櫻井幸雄さんのリポートです。【毎日新聞経済プレミア】
◇「長く住み続けたい街」を選ぶ
住宅ローン専門会社「ARUHI(アルヒ)」が主催する、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)の「本当に住みやすい街大賞2020」が発表された。大賞を獲得したのは川口(埼玉県川口市)で、前回大賞の赤羽(東京都北区)が第2位。以下、第10位の東雲(しののめ、東京都江東区)まで地味な街の名前が並ぶ。「シニア編」では木場(東京都江東区)が第1位になった。それぞれの選定理由を、審査委員長を務めた私から説明したい。
2017年に始まった「本当に住みやすい街大賞」は今回で第3回。毎回、意外な地名・駅名が出てくるのが特徴で、赤羽と川口がトップを競うのは、おそらくこの賞だけだろう。各種の「住みたい街ランキング」で常連の自由が丘も吉祥寺も武蔵小杉も、これまでベスト10にさえ入ったことがない。
賞の特徴は「住みたいけれど、住めない街」ではなく、実際に家を新築したり、マイホームを購入したりする人が多い場所で、長く住み続けたい要素を備える街を選ぶこと。憧れの住宅地を選ぶ人気投票ではないし、いわゆる「資産性」を重視しすぎることもない。
まず、ARUHIの住宅ローン利用者データをベースに、住宅金融支援機構の長期固定金利ローン「フラット35」の利用者が多い街を選んでノミネートする。マイホームを新築した人、購入した人が多かったエリアを、まず候補地とするわけだ。
そして、現実的に手が届く価格帯であり、新築物件も多いことなどを重視し、住環境や交通利便、発展性などを審査してトップ10を選出する。その性格から、華やかな街ではなく、地味な街の名前が並ぶことになる。
その年の住宅ローン利用者が多い場所ほど選ばれやすくなるため、毎年ランクインする地名がめまぐるしく変わるのも特徴となっている。
◇1000万円安い「荒川越え」の魅力
以下、今回の順位である。
1位 川口(埼玉県川口市)
2位 赤羽(東京都北区)
3位 たまプラーザ(横浜市青葉区)
4位 柏の葉キャンパス(千葉県柏市)
5位 入谷(東京都台東区)
6位 王子(東京都北区)
7位 武蔵小金井(東京都小金井市)
8位 小岩(東京都江戸川区)
9位 ひばりケ丘(西東京市)
10位 東雲(東京都江東区)
今回、川口が赤羽を抑えて大賞に輝いたが、赤羽の魅力が落ちたのではない。
赤羽は近年、23区内の穴場として人気を高める一方で、新築分譲住宅の価格も上がっていた。その結果、赤羽駅近くでマイホームを購入できる人が少なくなってしまった。これに対し、川口駅周辺は住宅の分譲価格が抑えられ、マンションや一戸建て住宅を購入しやすい。23区内である北区から荒川を越えただけなのに、川口市内の新築マンション価格は1000万円以上安くなる。
「実質23区と変わらないのに、不動産価格が安い」というコストパフォーマンス。また飲食店も非常に充実している――。それが、今回、川口が赤羽を追い抜いた大きな理由だ。
赤羽は、17年12月発表の第1回でも3位に入っており、その際、私は赤羽に「NEXT吉祥寺」のキャッチフレーズを付けた。「吉祥寺(東京都武蔵野市)に街並みが似ているが、地価はまだ吉祥寺よりも割安」という意味合いだったが、その「NEXT吉祥寺」は今、吉祥寺並みに憧れの住宅地になったのかもしれない。
◇シニア向け施設が充実する「木場」
第2回の18年からは、シニアにとって「本当に住みやすい街」を選ぶ「シニア編」も設けられている。今回のトップ3は、以下の通り。
1位:木場(東京都江東区)
2位:大泉学園(東京都練馬区)
3位:平塚(神奈川県平塚市)
1/7(火) 9:30配信
毎日新聞
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200107-00000004-mai-bus_all
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