子供がまだ小学校低学年だった頃のことです。
学校の集団下校の日に、いつもならとっくに帰ってきているはずの時間を過ぎても、なかなか帰ってこない時がありました。
心配になった私は、通学路を学校に向かう方向へ探しにいきました。
すると、同じ通学団の上級生の子三人と私の子供が上級生の子の家の前で座っていました。
どうやら、私の子供が下校の途中に派手に転んだようで、顔にかなり目立ってしまうケガをしていました。
そのケガの手当てを上級生の子たちがしていてくれていたのです。
私の子供もケガの痛みやケガをしてしまったショック、目立つ場所にケガをしてしまった恥ずかしさなど、いろいろな思いが入り交じっていて、なかなか立ち直れない様子でした。
その後、いつまでも上級生の子たちのお世話になっているわけにもいかないので、お礼を伝えて、子供と一緒に自宅に戻りました。
その日、夕方になって郵便のチェックをしにポストをのぞきました。
すると、私の子供に宛てた手紙が1通入っていました。
その手紙を書いてくれたのは、手当てをしてくれた上級生の子のうちの1人でした。
「ケガをして、痛かったね。ショックだったよね。でも、私は友達だから、困ったことがあったら、何でも言ってね。」という内容のことが書いてありました。
本当にいい子たちと同じ通学団になってよかったと思った瞬間でした。
また、同時に、私の子供が上級生になった時に、まわりの人たちへの心づかいができるような子になれるように育てていかなければならないなと思ったのでした。
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