人を頼らない、迷惑をかけない、そう思って生きてきたけれど。

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私は幼い頃から
「人に迷惑をかけない人間になれ」
「自分のことは自分でできて当然」と親に教えられて育ってきました。

なので、人に迷惑をかけることを極端に嫌い、恥ずかしいと感じる人間になりました。

それが悪い事だとは思いませんが、極端になってしまったなとは思います。

私は運動がとても苦手です。

努力はいつもするのですが、結果として出ません。

学生だった時は体育の授業で班を作ることが多くて、私がいると足をひっぱるのでいつも同じ班になった人には嫌な顔をされました。

私がいなければいいのに、私はこうして迷惑をかけているんだな、といつも考えるようになり、人づきあいも怖くなり、クラスでは邪魔にならないように隅の方で小さくなっていました。

そんな私が、うつ病になったことがありました。

うつ病になると本当に、自分がこの世に要らない人間だって思いこんでしまうし、人に迷惑をかけることがいつもよりもずっと苦痛になりました。

友人も、最初は私を気遣ってくれたけれど、つい会う度に愚痴が出てしまう私が疎ましくなったのか距離を置かれ、両親もうつ病に理解がなく、
「私なんてこの世界に要らない、いたら迷惑なんだ、もう消えたい!!」と何度泣いたことが分かりません。

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月日は流れ、恋人と同居することになりました。

もううつ病は大分よくなりましたが、自分の中に染みついた考え方がいつまでも消えずにいます。

そんな毎日の中で、彼はゆっくりと私に教えてくれています。

「誰にも迷惑をかけないで生きられる人間はいない。辛い時は頼ってもいいんだよ」と。

うつ病といっしょに患った自律神経失調症が今も良くならないので急に体調を崩すことがよくあるのですが、それによって家事ができなくなったり、遅れたりしても、彼は
「そういう体だから仕方ないんだよ。俺は大丈夫だよ。」と言い聞かせてくれます。

自分が情けないんだと言うと、
「君は頑張っているよ。出来ない事があってもいいんだよ。」と言ってくれます。

「君は頑張りすぎるね。小さい頃から人に頼れずに生きてきたんだね。」と頭を撫でられると、ああ、そうだったんだなと、涙が溢れそうになります。

毎日少しずつ、誰かに頼ってもいいんだということを、頭だけじゃなく心にもゆっくりと教えてもらう日々です。

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