若い頃にしたアルバイトで、とても印象的な事がありました。
当時スーパーでバイトをしていたのですが、お客様のお問い合わせへの対応が遅れて、大変ご立腹させてしまったのです。
故意に遅らせたのではなく、店内の内線を使っても担当者が捕まらず、まずい、待たせてしまう、と、その旨伝えに行った時点でかなりのご立腹。
何度も申し訳ありませんを繰り返すのですが、収まらないどころか、これまでにあったらしい、気に入らなかったこともどんどん話し始めて、収まる気配がありません。
担当者もやってきて、店長もやってきて、みんながかりで、お詫びを続けておりました。
あげたこぶしを下ろすタイミングを失ってしまったのかもしれないな、と、今になったら思うのですが、当時は一体どうしたらこの人は落ち着くのだろうと、おろおろしておりまいしたところ、お客様が、説教を始めれられたのです。
そもそも商売をしていて客を待たせるのはどういうことなんだ、に始まって、品揃えがどうの、陳列がどうの、というところで、はっとなったのです。
「おっしゃるとおりですね、大変勉強になりました」驚いたことに、この一言で、お客様の怒りが収まったのです。
形だけでも、「同意」と「敬意」を見せるのはとても効果的なのだと実感した瞬間でした。
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