先日、久しぶりに子どもをつれて花鳥園を訪れました。
そこでは、餌を購入して、自分の手から与える事ができます。
大きな温室の中に鳥が飛び交い、餌を持っていると肩にとまってくれたりします。
小さな手乗りサイズから、かも、白鳥、ペリカン、ペンギン、クジャクなどとふれあう事ができるのです。
問題は、
「エミュー」のコーナーです。
彼らは屋外の柵の中で飼育されており、人間がその柵の中に入る事ができます。
ご存じのとおり、エミューは世界で3番目に大きな鳥と言われており、大人の女性と同じぐらいの背丈があります。
餌を持っていると、かなりのスピードで走って追いかけてくるので、我が子は恐怖でいつも嫌がっていました。
そのためか、いつ行っても屋外の柵の中に人はまばらで、あまり人気のないコーナーでした。
ところが、今回はかなりの人だかりができていました。
遠目には、何が違うのか分からない状態で、設備は変わっていません。
近づいてみて…以前は無かったかごがあることに気付きました。
中には、プラスチック製のスコップがたくさん入っています。
そうです、餌やり専用のスコップが置かれていたのです。
以前は、手のひらから直接に餌やりができるということがアピールされていましたが、スコップに餌を入れて、そこから食べさせることができるようになっていたのです。
こうすることによって、子どもでも危なげなく餌を与える事ができるようになりました。
我が子たちは、なんども餌を買って欲しいとねだり、自分たちから率先して餌やりをしていました。
もう怖がって、逃げ出すことはありませんでした。
このように、本来であればその売りである「直接手から」ということを少し控えて「スコップから」もできるようにすることによって、人気コーナーへと生まれ変わる事もあるのです。
発想の転換だな、と感心してしまいました。
もしかしたら、日常のあらゆることも、少し手を加えることによってよりよい物になるのかな、と考えるようになりました。
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