留学して間もないとき、留学生同士の小さな食事会がありました。
参加者はほぼ日本人、外国人は1、2人。
当時まだ語学力があまり身に付いていませんでしたが、会話が日本語だけになるのは申し訳ないと、一生懸命に外国人と話をしていました。
たくさん間違えながら話す自分を、何人かの日本人留学生たちは笑って、話している横から文法の間違えを日本人だけで指摘しては人をバカにしていたのです。
バカにされていることは気がついていましたが、その場の雰囲気を壊すのも悪いと思い気づいていないふりをしましたが、心の中では怒り爆発。
本当にむかつきましたが、自分の語学力が足りていなかったのは事実…
そして見返してやろうと考え思いついたのは
「もっとたくさん失敗すること」
どんどん外国人と接する機会を持って、学校では習わない言い回しや単語を楽しみながら無自覚で覚えていきました。
人の間違いを指摘し人をバカにしていた日本人たちは、そのまま日本人同士でくっついていました。
約1年後、外国人を含め何人かで会話をしている時に、偶然日本人の発言をサポートするような形になったのです。
自分がサポートした時の、その日本人の驚いたような悔しいような反応は忘れません。
バカにしていた相手に抜かされるというのは相当にショックだったと思います。
この経験で、人をバカにする側の人間はひと時の優越感しか味わえず、その場に停滞しているだけで何も意味がないという事。
バカにされる側の人間は、成長するチャンスがあることがわかりました。
バカにされるうちはバカにさせとけば良いんです。
何かしらの行動、努力を続けていればいつかは相手がバカに出来なくなるほど力の差が出てくるから。
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