10年程前に、父の遺産を相続することになりました。
病気だったので若くで亡くなったのですがすでに両親は離婚していたので、私と兄に半分ずつ相続されることになりました。
産まれてはじめて手にする大金です。
まだ20代でしたから、正直言って持て余してしまいます。
私は遺産というものに戸惑ってどうしていいのか分からず、銀行に相談にしにいきました。
今思うといいカモだったかも知れません。
何度か相談して、これは絶対良いと思う定期保険に加入しました。
結局あとで考えてみると解約した時にかなり元本割れしますし、利回りも年利で計算するとあまり良くはありません。
それでも、置いておいてなんとなく使ってなくなってしまうことだけは避けたかったので、それに加入することにしました。
それから数年後、兄の様子がちょっとおかしいことに気付きました。
実は兄は親の保険金の受取人になっていたため、私より結構多くの遺産を受け取っていました。
元々お金にルーズで何度も親にお金を借りている状況でしたが、さすがにお金には不自由しないはずです。
そのまさかなのですが、兄はなんとその相続したお金を数年で使い切ってしまったようなのです。
これには開いた口がふさがりませんでした。
実はもうお金がなくて、貸してくれと言われました。
私と兄は母親の元育ったのですが、この母親がかなりお金にルーズ。
借りたお金は返さない、借り逃げなんて当たり前のような人だったのです。
私は反面教師に育ってなんとか金銭感覚も身に付きましたが、ずっと母と暮らしていた兄はもう同じような人生をたどっていて、お金の使い方が分からないまま大金を手にしたため結局全て失くしてしまうことになったようです。
どの親の元に育ち、どう金銭教育を受けるかは、本当に大切なことだとしみじみ感じています。
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