子供が求めるもの 親が子供に与えるもの

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子供の通う小学校に、不登校になっている男の子がいます。

私の子供の一つ上の学年なのですが、話によるとかなり暴力的で、一度暴れ出すと先生方も手に負えないほどとか。

いやがる同級生を力で言いなりにさせて一緒に悪事を働かせ、警察沙汰になったこともあるそうです。

その話を聞くと、たいがいの保護者はこう言います。
「親はどうしてるの?」

私は子供の保育園時代、その子の母親、Aさんと一緒に役員をしたことがあります。

ある役員会の時、別のお母さん(Bさん)が、待機児童でまだ保育園に入れなかった3歳の子を連れてきたことがありました。

時間がたってくると、だんだんその子がぐずり出してきました。すると、Aさんは自分のバッグから携帯ゲーム機を出して、Bさんにこう言ったのです。

「これ、貸してあげる。静かになるから」

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Bさんは困ったように、でもやんわりと断りました。

「あ、うちはまだゲームやらせてないので・・・やり方も知らないし。」
「だいじょうぶだいじょうぶ、こどもなんてやり方はすぐ覚えるよ。ゲームは困った時の親の味方だから」

強引な言い方に、仕方なくBさんはゲーム機を受け取りました。

今不登校になっている男の子の話を聞いて、役員会の時のこのやり取りを思い出しました。

その男の子はそうやって育てられたのかもしれない。やわらかい母のぬくもりを求めて泣いた時に、母から与えられたのは冷たい液晶画面だったのかもしれないと思うと、同じ母親として胸が痛みます。

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