苦しいときに気づかされたさりげないやさしさ。

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私が体調を崩していたときのお話です。

当時は実家から離れた場所で、一人暮らしをしていました。なので私が高熱になったとき、誰かの援助もなく、一人でひっそりと家で休んでいました。

最初はすぐに収まるだろうと思っていましたが、一週間くらい続きました。段々と家にある食料が底をついていきました。

やむをえず、高熱と闘いながら近くのスーパーで食料を買いにいきました。買い物かごにスポーツ飲料、のど飴、ゼリーなどいかにも病人らしい物をたくさん詰め込みました。

そして、熱と闘いながらもレジに並んでお会計をしました。

レジにいた店員は男性のアルバイトのような人でした。私がふらふらになりながら、おつりを数えていました。

そのとき彼は突然、買い物袋に商品を入れ始めたのです。私はびっくりしました。

普通購入した商品が多いとき、店員がそのような作業をしてしまうと、後ろが込んでしまうため、そのようなことはしません。

しかし彼は私の商品、私の顔色の悪さを察知したのだろうか、さりげなく商品を袋に入れてくれたのです。

私は咄嗟にありがとうといいたかったのですが、高熱で声も出なかったため、お辞儀してそのレジから去りました。

このとき私は、彼のさりげない気遣いにうれしさがある一方で、悔しさが残りました。なぜならばちゃんと言葉でありがとうと伝えたかったからです。

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普段レジにいる店員に対してそのような気持ちはあまりありませんでした。しかし、彼の行動でレジの店員のささいな気遣いもあるのだと気づくことができました。

その後、高熱が収まってからも、私はそのスーパーを利用しています。

しかし彼をふただび見かけたことはありません。この点に関しては悔しいですが、彼のさりげないやさしさは私に大切なことを教えてくれました。

それはこういう日常でも感謝できるところは存在するのだということです。

それ以来、私は店員さんと関わるときは感謝の気持ちを口にするようにしています。

袋につめてもらったとき、レシートをいただいたとき、私は感謝の気持ちを忘れないように心がけています。

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