10代の頃はどんなアルバイトも長続きしませんでした。
すぐバックれては、次のバイトを探す。といった事を繰り返していました。
高校を卒業しても進学・就職をせずだらだらと実家で夢追い人をしておりました。
今までは
「学生」という大義名分があったからなんとか保っていた世間体もいよいよ悪くなり、急募していたチェーン店の定食屋に面接に行きました。
無事採用されたはいいものの、当時の私はTHE・無責任。
先輩達に
「洗剤ないんですけど」と言うだけで自分では補給しない、
「○○でしたよ」というだけで任せっきりにするというどうしようもない人間でした。
しかし、そこの定食屋で働いている人たちが本当にいい人で怒るでもなく、不機嫌になるでもなく、全てを他人ごとのように押し付けていた私をうまく誘導してくれて働くことの責任を芽生えさせてくださいました。
それからは先輩のようになりたくて見よう見まねで働く日々が続きましたが、うまくいかず思い切って直接聞いてみることにしました。
「先輩はどうしてそんなに仕事が出来るんですか?」この質問に対してかえってきた答えが衝撃でした。
「僕は仕事出来ないよ。けれど【次の人の事を考えて動く】ってゆーのを心がけているよ」
次の人の事を考えて動く
目から鱗とはこの事です。
いつも何故準備出来てるんだろう?と疑問に思っていたことが解消されただけでなく、一緒に働く人の事を考えながら動くだけでこんなにスムーズに物事が運ぶのか!と驚きました。
それから私も【次の人のことを考えて】動くようにしてみました。
洗剤がなくなりそうだったら予め補充しておく、といった小さな気遣いを積み重ねると仕事がスムーズに行きはじめました。
今でもその教えを実践して人と接しています。
こうして書いてみると当たり前のことですが、この事に気付いて確かに私は変われました。
先輩、ありがとうございました!
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