景気が少しずつ上向いてきたのでしょうか、日々の生活での実感はありませんが有効求人倍率は上がってきているようです。
これまでなら何社も応募し、試験・面接を受けても内定がもらえないという現実でしたが、それほど苦労なく仕事に就くことができるようになってきたのではないでしょうか。
ただ正社員ではなく、派遣とかの非正社員も含まれたものなので一概に喜んではおれません。
私が大学を卒業したころは
「より取り見取り」の状態でした。
専門的な大企業へは修士課程を経なければ難しかったですが、それ以外の分野であれば大手企業の募集が目白押しの状態でした。
皆が
「どの会社にしようか」と悩んでいた記憶があります。
大学を卒業したからと言って世間のことはあまりよく分かっていません。
会社のこともテレビのCMなどで接する程度で、会社がどのような物を扱っているのか、待遇面ではどうなのか、福利厚生面は心配ないのか、と言った疑問はせいぜい入社しようかとリストアップした会社についてしか調べることはありません。
私は当時重機関係の大企業に就職しました。
ところが人件費の高騰で韓国や中国といった国々に仕事を取られ、いわゆる構造不況の企業となっていきました。
入った時だけは良かったのですが、そんなに将来性などは考えて選ばなかったのを失敗したと思っています。
これから就職を考えておられる皆さんは、今派手に売り出している会社だけを選択肢にせず、将来性などを十分に考慮して選んでほしいと思います。
ただ将来性などは大学を卒業する若さでは分からないと思います。
周囲の大人の意見なども聞き、慎重に吟味してください。
事実募集のあった会社で私が見向きもしかったところが世界的な大企業になった会社がありました。
学生のみなさん、頑張ってください。
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